ITパスポート試験の出題分野まとめ
3系統・合格への学習ガイド
本ページは、無料学習アプリ「IT王国の勇者 ITパスポート版」と連携した ITパスポート試験(iパス)の学習ガイドです。 試験はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野から100問出題されます。 各分野の頻出ポイントと学習のコツを凝縮しているので、合格への地図としてご活用ください。
- ストラテジ系(問1〜35):35問 ― 企業と法務・経営戦略・システム戦略
- マネジメント系(問36〜55):20問 ― PM・サービス管理・システム監査
- テクノロジ系(問56〜100):45問 ― IT基礎・ネットワーク・DB・セキュリティ
🏢 ストラテジ系 問1〜35・35問
ストラテジ系は出題数35問で、「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」の3分野から構成されます。IT知識より経営・法律の知識が問われる分野です。
企業と法務
企業形態・組織構造(事業部制・マトリクス)、CSR・コーポレートガバナンス、知的財産権(著作権・特許・商標)、不正競争防止法、個人情報保護法・マイナンバー法、労働関連法規、消費者保護法などが頻出。
- 著作権は創作した時点で自動発生(申請不要)、プログラムも保護対象
- 個人情報保護法:本人の同意なしに第三者提供は原則禁止
- 特定個人情報(マイナンバー)は個人情報より厳格に管理
- 不正競争防止法:営業秘密の3要件(秘密管理性・有用性・非公知性)
経営戦略
経営戦略(SWOT分析・3C・ファイブフォース・VRIO)、マーケティング(4P・STP・CRM)、財務・会計(B/S・P/L・ROI・損益分岐点)、ビジネス手法(BPR・SCM・ERP・PPM)、グリーンIT・SDGs対応などが頻出。
- SWOT:強み(S)・弱み(W)・機会(O)・脅威(T)
- PPM:花形(高成長・高シェア)/金のなる木(低成長・高シェア)
- 損益分岐点 = 固定費 ÷(1 − 変動費率)
- ROI(投資対効果)= 利益 ÷ 投資額 × 100
- CRM:顧客関係管理でリピート率向上
システム戦略
情報システム戦略(EA・SoR/SoE・DX推進)、調達手続き(RFI・RFP)、共通フレーム、アウトソーシング・SaaS利用、評価指標(KGI・KPI・CSF)などが頻出。
- RFI(情報提供依頼)→ RFP(提案依頼)→ 選定の順
- KGI(最終目標)を達成するためのKPI(中間指標)
- DX:デジタル技術で事業・組織変革すること
- SoR(記録系)vs SoE(エンゲージメント系)の違い
📋 マネジメント系 問36〜55・20問
マネジメント系は20問で「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム監査」から出題されます。計算問題と概念の両方が問われます。
プロジェクトマネジメント
PMBOK・WBS・ガントチャート、PERT図(アローダイアグラム)・クリティカルパス、EVM(出来高管理)、リスク管理、品質管理(QC7つ道具:特性要因図・パレート図・ヒストグラム)などが頻出。
- クリティカルパス:プロジェクト最長経路=全体所要日数
- WBS:作業を階層分解した一覧表
- 特性要因図(フィッシュボーン):原因と結果の関係を整理
- パレート図:問題を件数の多い順に並べ、累積割合を示す
サービスマネジメント
ITIL(サービス戦略・設計・移行・運用・継続的改善)、SLA(サービス品質合意書)、インシデント管理・問題管理の違い、変更管理、サービスデスク形態、ファシリティマネジメントなどが頻出。
- インシデント管理:サービス迅速復旧が目的(根本原因は問わない)
- 問題管理:根本原因の特定と再発防止が目的
- SLA:顧客とサービス提供者間でサービス品質を合意した文書
- ファシリティマネジメント:建物・設備の管理(UPS・入退室管理など)
システム監査
システム監査の目的・手順、監査人の独立性・客観性、内部監査と外部監査の違い、ITガバナンス(COBIT)、内部統制(J-SOX)などが頻出。
- システム監査人は被監査部門から独立していなければならない
- 監査の目的:情報システムの信頼性・安全性・効率性を検証
- 内部統制の4目的:業務の有効性・財務の信頼性・法令遵守・資産保全
⚙️ テクノロジ系 問56〜100・45問
テクノロジ系は最多の45問で、IT基礎からネットワーク・DB・セキュリティまで幅広く出題されます。点数の差がつきやすい分野です。
基礎理論・アルゴリズム
2進数・16進数変換、論理演算(AND/OR/NOT/XOR)、ハフマン符号化、2分探索・線形探索、ソート(バブル・選択・挿入)、流れ図(フローチャート)の読み取りなどが頻出。
- 2進数 ⇔ 10進数:各桁の重み(128・64・32・16・8・4・2・1)を足す
- XOR(排他的論理和):同じなら0、異なれば1
- 流れ図:ひし形は条件分岐(Yes/No)、長方形は処理
コンピュータ・ハードウェア
CPU(クロック・パイプライン・キャッシュ)、メモリ階層(レジスタ→キャッシュ→主記憶→補助記憶)、入出力装置、補助記憶装置の種類と特徴、IoTデバイスとアクチュエータ・センサーなどが頻出。
- キャッシュメモリ:CPUと主記憶の速度差を埋める高速メモリ
- アクチュエータ:電気信号を物理動作(モーター・バルブ)に変換
- IoT:モノをインターネットに接続してデータ収集・制御
- DRAM(主記憶)vs SRAM(キャッシュ):SRAMが高速・高コスト
システム構成・ソフトウェア
システム構成(クライアントサーバ・Webシステム3層)、稼働率計算、クラウドコンピューティング(IaaS/PaaS/SaaS)、仮想化、OS機能(プロセス管理・ファイルシステム)、ミドルウェアなどが頻出。
- 稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)
- 直列:稼働率の積/並列:1 −(1−A)×(1−B)
- IaaS=インフラのみ提供/PaaS=実行環境まで/SaaS=完成アプリ
- MVNO:仮想移動体通信事業者(格安SIM会社)
ネットワーク
OSI参照モデル・TCP/IPの4層、IPアドレス・ドメイン・DNS・DHCP、HTTP/HTTPS・SSL/TLS、無線LAN(WPA2・WPA3)、ルーター・スイッチの役割、Wi-Fi・Bluetooth・NFCなどが頻出。
- TCPは信頼性重視(再送あり)、UDPは速度重視(動画ストリーミング等)
- HTTP=80番、HTTPS=443番、DNS=53番
- WPA2/WPA3:無線LANの暗号化規格(WEPは脆弱で使用禁止)
- BLE(Bluetooth Low Energy):低消費電力の近距離無線
データベース
関係データベースの概念、正規化(第1〜第3)、SQL(SELECT・WHERE・JOIN・GROUP BY)、トランザクション・ACID特性、排他制御(ロック)、E-R図の読み取りなどが頻出。
- 第1正規形:繰り返し項目をなくす
- ACID:原子性(全部か無か)・一貫性・独立性・永続性
- コミット:トランザクション確定 / ロールバック:取り消し
- INNER JOINは両方に存在する行、LEFT JOINは左テーブルを全部残す
セキュリティ
情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)、暗号化(共通鍵・公開鍵)、デジタル署名・PKI、認証(多要素・生体・パスワード)、攻撃手法(マルウェア・フィッシング・不正アクセス・ソーシャルエンジニアリング)、セキュリティ対策(ファイアウォール・IDS・WAF)などが頻出。
- 共通鍵暗号:速い・鍵配送が課題/公開鍵暗号:遅い・鍵配送に強い
- デジタル署名:送信者の秘密鍵で署名、受信者は公開鍵で検証(なりすまし防止)
- ランサムウェア:ファイルを暗号化して身代金要求 → バックアップが対策
- 多要素認証:「知識」「所持」「生体」の2種類以上を組み合わせる
- S/MIME:メールの暗号化と署名(エンドツーエンド)
📈 おすすめ学習順序と合格戦略
ステップ1:テクノロジ系から始める(セキュリティ→ネットワーク→DB)
テクノロジ系は45問と最多で、「セキュリティ」「ネットワーク」「DB」の3つで多くの問題をカバーできます。まずここを固めると、他分野の理解も深まります。特にセキュリティは全分野で頻出するため最優先です。
ステップ2:ストラテジ系(法務・経営)を押さえる
著作権・個人情報保護法・経営戦略フレームワークは暗記中心です。SWOT・PPM・損益分岐点などの基本概念を理解し、過去問で繰り返し確認しましょう。
ステップ3:マネジメント系でクリティカルパス計算を習得
プロジェクトマネジメントのクリティカルパス計算と、ITIL(インシデント管理vs問題管理)の違いは必ず出題されます。計算問題は手を動かして練習することが大切です。
合格のポイント
- 各分野で300点以上が必要なため、苦手分野を0点に近いまま放置するのはNGです
- 過去問を繰り返すことで出題パターンが見えてきます(令和5〜8年度の4年分を活用)
- 間違えた問題はゲームの「復習ラウンド」機能で自動再出題されます
- 1日30分でも継続する習慣がスコアアップの近道です
❓ よくある質問(FAQ)
- Q. ITパスポートは独学で合格できますか?
- A. はい、独学で十分合格できます。合格率は50〜60%と国家資格の中では比較的高く、過去問演習と3分野の基礎を押さえることが合格への近道です。
- Q. 学習に必要な期間はどのくらいですか?
- A. IT未経験の方で約100〜150時間、ITに多少触れている方で約50〜80時間が目安です。1日30分〜1時間の学習で2〜4か月で合格圏に到達できます。
- Q. どの分野から勉強すべきですか?
- A. テクノロジ系(セキュリティ・ネットワーク・DB)→ストラテジ系(経営・法務)→マネジメント系(PM・ITIL)の順がおすすめです。テクノロジ系は45問と出題数が最多です。
- Q. 試験の合格基準はどうなっていますか?
- A. 1000点満点で、総合600点以上かつ各分野(ストラテジ・マネジメント・テクノロジ)それぞれ300点以上が合格基準です。全分野でバランスよく得点する必要があります。
- Q. ITパスポートを取ると何が変わりますか?
- A. IT基礎知識・経営知識・法律知識の証明になり、就職・転職で有利になります。また上位資格(基本情報技術者試験)への足がかりにもなります。
📚 おすすめ参考書
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