基本情報技術者試験の合格率・難易度・勉強時間
【最新データで徹底解説】
このページでは「基本情報技術者試験(FE)の合格率は?」「難しいのか?」「勉強時間はどのくらい必要か?」という疑問を、最新データをもとに解説します。 2023年4月にCBT方式へ完全移行し、科目Aと科目Bを別々の日に受験できる新形式になりました。試験の特性を正しく把握して効率よく対策しましょう。
📊 基本情報技術者試験 基本データまとめ
1. 基本情報技術者試験の合格率
基本情報技術者試験の合格率は例年30〜40%前後です。国家試験の中では中程度の難易度に位置しますが、ITパスポート(50〜55%)と比べると明らかに高いハードルです。
| 年度 | 受験者数(概算) | 合格率(概算) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度(2021) | 約10万人 | 約34% | 旧形式(午前・午後) |
| 令和4年度(2022) | 約11万人 | 約36% | 旧形式(午前・午後) |
| 令和5年度(2023) | 約14万人 | 約38% | CBT新形式に移行 |
| 令和6年度(2024) | 約16万人 | 約38% | CBT方式定着 |
※ IPA公表データを基にした概算値です。最新の正確な数値はIPA公式サイトでご確認ください。
- 受験者の約3〜4割しか合格しないため、しっかりした準備が必須
- CBT化(2023年〜)後も合格率は大きく変わっておらず、難易度は旧試験と同水準
- 不合格の主な原因:科目Bのアルゴリズム・プログラミング問題での失点
- 科目Aは過去問の流用率が高いため、過去問演習が特に有効
2. 基本情報技術者試験の難易度
IPAの試験レベル体系ではレベル2(基本レベル)に位置します。入門のITパスポート(レベル1)より上で、応用情報(レベル3)の前段階に当たります。
| 試験名 | レベル | 合格率 | プログラミング | 難易度感 |
|---|---|---|---|---|
| ITパスポート(IP) | レベル1 | 50〜55% | なし | 入門 |
| 情報セキュリティマネジメント(SG) | レベル2 | 50〜60% | なし | 中級入門 |
| 基本情報技術者試験(FE)今ここ | レベル2 | 30〜40% | あり(科目B) | 中級 |
| 応用情報技術者試験(AP) | レベル3 | 約25% | 選択(記述式) | 上級 |
- 科目Aは知識問題中心。IT全般の広い知識(ネットワーク・DB・セキュリティ・プロジェクト管理・法規)が必要
- 科目Bがハードル。擬似言語を使ったアルゴリズム・プログラミング問題は、コードを読んで動きを追う能力が必要
- 暗記中心のITパスポートと異なり、「考える力」が問われる
- 計算問題(2進数変換・稼働率・クリティカルパスなど)も出題される
- 科目AのIPAサンプル問題は過去問と類似問題が多く、演習効果が高い
3. 必要な勉強時間(属性別の目安)
基本情報技術者試験に必要な学習時間は、プログラミング経験の有無で大きく変わります。特に科目Bのアルゴリズム対策に追加時間を見込む必要があります。
| 属性 | 目安の勉強時間 | 1日1時間なら | 1日2時間なら |
|---|---|---|---|
| IT未経験(文系・非IT職) | 200〜300時間 | 7〜10ヶ月 | 3〜5ヶ月 |
| PCを日常的に使う社会人 | 150〜200時間 | 5〜7ヶ月 | 2.5〜3.5ヶ月 |
| 情報系学生・IT業務経験者 | 100〜150時間 | 3〜5ヶ月 | 1.5〜2.5ヶ月 |
| プログラミング実務経験者 | 50〜100時間 | 2〜3ヶ月 | 1〜1.5ヶ月 |
- 科目A テキスト通読:40〜60時間(幅広いIT知識の習得)
- 科目A 過去問演習:60〜80時間(過去問の流用率が高い。4〜5周が目安)
- 科目B アルゴリズム入門:40〜60時間(擬似言語の読み方・データ構造の基礎)
- 科目B 問題演習:50〜80時間(公開サンプル問題・類題を繰り返す)
- 弱点補強・模擬試験:20〜30時間
科目Bのアルゴリズムに時間をかけるべき理由
科目Bはプログラミング未経験者にとって最大の壁です。擬似言語で書かれたアルゴリズムを読んで動きを追う問題が20問出題されます。苦手なまま試験に臨むと600点に届かず不合格になるため、科目B対策に全体の40〜50%以上の時間を割り当てるのが現実的です。
4. 合格基準・科目Aと科目Bの違い
2023年4月から完全CBT化した新形式では、科目Aと科目Bを別々の日に受験できます。両方で600点以上を取得することが合格条件です。
- ✅ 科目A:600点以上(1000点満点)
- ✅ 科目B:600点以上(1000点満点)
| 項目 | 科目A試験 | 科目B試験 |
|---|---|---|
| 出題数 | 60問 | 20問 |
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 出題形式 | 4択(多肢選択式) | 多肢選択式(擬似言語) |
| 出題内容 | IT全般の知識(基礎理論・ネットワーク・DB・セキュリティ・法規・PM等) | アルゴリズム・データ構造・プログラミング(擬似言語) |
| 合格基準 | 600点以上(IRT方式) | 600点以上(IRT方式) |
| 得点源になる分野 | セキュリティ・ネットワーク・過去問類似問題 | 配列操作・再帰・探索・整列アルゴリズム |
科目Aの合格基準免除制度
科目Aで700点以上を取得した場合、2年間は科目Aが免除されます。科目Bを先に受験して失敗しても、科目Aの得点が保持されるため再挑戦がしやすい仕組みです。得意なうちに科目Aで高得点を狙うのも有効な戦略です。
5. 効率的な勉強方法・推奨順序
「キタミ式」「出るとこだけ!」などの定番テキストを1冊通読。IT基礎・ネットワーク・セキュリティ・DB・プロジェクト管理の各分野の概念を固めます。
科目AはIPAが公開するサンプル問題と過去問からの流用率が高いため、繰り返し解くことが最も効率的です。間違えた問題の解説を熟読して理解を深めます。
IPAが公開する「擬似言語の説明」を熟読し、変数の動きをトレースする練習から始めます。最初はゆっくりでも正確に追えるようになることが重要です。
IPAが公開しているサンプル問題(数十問)を繰り返し演習します。配列・スタック・キュー・木構造・探索・整列などの典型アルゴリズムは必ず押さえましょう。
科目Aで700点以上取得すると2年間免除されます。科目Aに自信がついたら先に受験し、科目Bに集中する作戦が効果的です。
- テキスト:「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」(初心者向け)、「出るとこだけ!基本情報技術者」(時間がない人向け)
- 科目A過去問:IPA公式サイトの公開問題、無料Webアプリ(当サイトのIT王国の勇者)
- 科目B対策:IPAの「試験の変更について」ページのサンプル問題集、問題集本(科目B専用)
6. よくある質問(FAQ)
Q. 基本情報技術者試験は独学で合格できますか?
A. 可能です。ただし科目Bのアルゴリズムは独学で詰まりやすいため、わからなければYouTubeの解説動画や書籍を積極的に活用しましょう。プログラミング未経験の場合は、まずPythonなど簡単な言語を少し触れておくと理解が早まります。
Q. ITパスポートを取ってから基本情報を受けるべきですか?
A. 必須ではありませんが、ITパスポートで科目Aの基礎知識(ネットワーク・DB・セキュリティ・経営・法規)を先に習得しておくと、基本情報の科目A学習が格段に楽になります。IT未経験者にはITパスポード取得後にFEへ進むルートがおすすめです。
Q. 文系・プログラミング未経験でも合格できますか?
A. 合格実績はあります。ただし科目Bが大きなハードルで、200〜300時間以上の学習期間を見込む必要があります。まず科目Aで基礎を固め、科目Bは「擬似言語を読む練習」を地道に積み重ねることが合格への道です。
Q. 基本情報技術者試験を持っていると転職で有利になりますか?
A. IT業界への転職・就職では大きな武器になります。「プログラミングができる証明」ではありませんが、IT全般の基礎知識を持つことの証明になり、SE・エンジニア・ITコンサルタント志望者には特に評価されます。
Q. 科目Aと科目Bはどちらから受けるべきですか?
A. 科目Aから受験するのが基本です。科目AはIRT方式で700点以上を取ると2年間免除されるため、まず科目Aで高得点を狙い、その後科目Bに集中する戦略が効果的です。科目Bは対策に時間がかかるため、科目Aが免除になるほど余裕が生まれます。
Q. 何度も不合格になっている場合はどうすればいいですか?
A. まず科目Aと科目Bのどちらで点数が足りないかを分析しましょう。科目Bが原因の場合は、アルゴリズムの基礎(配列・スタック・キュー)に立ち返ることが有効です。また、過去問だけでなく科目B専用の問題集を使った演習量の増加も効果的です。